脳の宇宙を捉える顕微鏡

村山班を含む共同研究グループは、広視野・高解像度・高速撮像・高感度・無収差を同時に満たす世界初の2光子顕微鏡「FASHIO-2PM(fast-scanning high optical invariant two-photon microscopy)」を開発しました。多領域にまたがる神経活動を記録し、細胞レベルでのネットワーク解析を行った結果、大脳皮質はスモールワールド性(情報処理においてコストがかかりにくいエコなシステム性)を持つことを世界に先駆けて発見しました。本研究は、科学雑誌『Neuron』オンライン版(4月19日付:日本時間4月20日)に掲載されました。理化学研究所プレスリリースはこちら

マウス大脳皮質の多領域にまたがる1万6000個以上の神経細胞の活動を、3 x 3 mm2(従来の36倍)の単一視野面から7.5Hzの速度で高感度に測定することに成功しました。